Inspire 1 の登場は、世界中に驚きをもたらしました。
HD動画伝送システムと統合された世界初の空撮用ドローンで、360°回転式ジンバルと4Kカメラ
を搭載、アプリによるコントロールも実現しました。Zenmuse X5とX5Rカメラの発売により、
Inspire 1は世界中の映像制作者にとって必要不可欠なツールになりました。
Inspire 2は、Inspire 1が持つすべての機能を継承し、さらなる改良が加えられています。新しい画像
処理システムは、 Adobe Cinema DNG RAW、Apple ProRes等に対応し、最大5.2Kまで撮影するこ
とができます。このサイズの機体としては前人未踏の速度と敏捷性を誇り、停止した状態から時速80kmまでわ
ずか4秒で加速、最大スピードは108kmに達します。デュアル・バッテリー・システムはフライト時間
を最大27分に延長し(X4S搭載時)、自己発熱技術によって低温環境下での飛行も可能となりました。
Flight Autonomy(フライトオートノミー)も改良され、2方向の障害物回避が可能となり、センサー
の冗長性も提供されています。スポットライトプロを含む複数のインテリジェント・フライトモードが
追加され、パイロット1人だけでも、より複雑でドラマチックな映像が撮影できます。
内蔵FPVカメラとメインカメラからのビデオストリーミングも同時に行えるので、パイロットとカメラ
オペレーターは、より優れたコラボレーションを実現できます。
構造:
マグネシウム・アルミニウム複合外板、変形設計、カーボン・ファイバー・アーム
構成:ビジョンセンサー、2軸FPVカメラ、いくつかのカメラに対応
推進力:最大時速108km、ローターごとの推進力2kg、15インチプロペラ、最大フライト時間27分( X4S搭載時)
バッテリー:デュアルバッテリー、自己発熱型、バッテリー冗長性、98Wh
画像処理とストレージ
5.2K@4.2Gbps RAW動画撮影、CineCore 2.0、一体型DJI CINESSD
ファイルシステム :FAT32/exFATユニバーサルファイルシステム
動画フォーマット:Adobe CinemaDNGとApple ProRes 5.2K動画に対応、H.265とH.264のコーデック
に対応、4K動画@100Mbps
Lightbridgeテクノロジー
最新のLightBridgeを採用
最大伝送距離:4km*
マスター-スレーブモード :複数のスレーブコントローラーに対応
ポート:拡張ポート、HDMIポート、USBポート*日本仕様(障害物、電波干渉がない場合)
効率的なワークフロー
Inspire 2のクリエイティブなワークフローは完全に最適化されており、Adobe CinemaDNGと
Apple ProResで動画を録画できます。さらに、映像制作のポストプロダクションには、その他の
一般的なフォーマットを使用することができます。FAT32/exFAT* ファイルシステムにも対応し、
追加のソフトウェアなしでCINESSDから迅速にファイルをコピーすることができます。
障害物感知・回避機能
機体の前方と下向きにそれぞれ設置されビジョン・センサー・システムで、Inspire 2は最大30m先
までの障害物を検知することができます。制御可能な姿勢角は25°、最大時速54kmで障害物の回避
が可能です。また、上部を向いた赤外線センサーは、上空5mまでの障害物を検知し、狭いエリアで
の安全性がさらに確保されます。障害物検知システムは通常の飛行中、Return-to-Home、すべての
インテリジェント・フライトモードで作動します。
スポットライトプロ
スポットライトプロはパワフルな追跡モードです。パイロット1人でも複雑でドラマチックな画像を撮影
できます。スポットライトプロは、飛行中にInspire 2がどの方向を向いていても、最新のビジュアル・
トラッキング・アルゴリズムを使用して被写体をロックします。クリエイティブな撮影のための専用の
カメラオペレーターは、もう必要ありません。ジンバルが回転制限に達しても、Inspire 2は機体の操作
に影響を及ぼすことなく、カメラは同じ方向に回転し、撮影される映像はジンバルの動きに制限されません。
撮影モードには、クイックモードと構図モードの2種類のモードがあります。クイックモードは、追跡を
始める被写体を選択します。構図モードは、被写体と追跡位置を選択します。被写体が事前に設定された
位置に来たら、ショートカットを押して追跡を開始してください。ジンバルは構図を調整するため、
撮影中に動かせます。スポットライトプロは、ActiveTrack(アクティブトラック)、TapFly(タップ
フライ)、ウェイポイントとポイントオブインタレストを含むすべてのインテリジェント・フライト
モードで使用することができます。
インテリジェント・フライトモード
スポットライトプロに加えて、さまざまなインテリジェント・フライトモードと撮影モードを使用する
ことができます。障害物回避はポイントオブインタレスト* とウェイポイント* の使用時に最適化され、
複雑な撮影を簡単にし、繰り返し撮影を可能にします。よりチャレンジングな撮影をシンプルにする
クイックスピン、TapFly(タップフライ)とActiveTrack(アクティブトラック)でも使用することができます。
*近日公開予定
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TapFly(タップフライ)
2軸の内蔵FPVカメラがメインのカメラビューからフライトビューを分離し、Inspire 2に専用のタップ
フライカメラを効果的に付与します。飛行ルートを設定するには、FPVビューの画面上で飛行させたい
位置をタップします。Inspire 2は自動でそのルートに沿って飛行し、パイロットはジンバルの動きに
集中できます。 |
ActiveTrack(アクティブトラック)
Inspire 2はActiveTrack(アクティブトラック)モードで、人、自転車、車からボートまで、さまざま
な被写体を認識します。被写体に基づいて追跡プロファイルが調整され、追跡の精度がより向上します。 |
スマート RETURN-TO-HOME
機体の前方と下向きにそれぞれ設置されたビジョン・センサー・システムで、Inspire 2はリアルタイム
で飛行ルートのマップを飛行中に作成します。動画伝送システムの信号が失われ、スマートReturn-to-
Homeが有効になった場合、元の飛行ルートに沿って帰還します。また、信号が復帰すると、直線の
動きに変更します。ホームに帰還する際は、主要なカメラを使って障害物を最大200m先まで認識し、
安全な飛行ルートを計画し、そのルートで帰還します。接続を失った後も、より迅速に再接続します。
伝送システムとコントロールシステムの最適化
最新のLightBridgeテクノロジーを採用。
マスター&スレーブコントロール
新しい無線HD画像伝送技術が動画情報をマスターコントローラーから
スレーブコントローラーに送信されます。
放送モード
放送局は専用の1080i50と720p60伝送信号を使って、Inspire 2から
直接放送することができます。Inspire 2のコントローラーを衛星トラック
と接続するだけで、空撮ライブを直接TVにストリーミングできます。
*日本仕様(障害物、電波干渉がない場合)
**5.6GHzはいくつかの国では現地の法令により、ご利用いただけません。
パワフルな飛行性能
新しい推進システムが、次世代のフライトパフォーマンスをさらにパワーアップさせるために最適化さ
れました。Inspire 2は最大時速108km、最大下降速度9m/s、最大上昇速度6m/sで飛行します。時速0km
から80kmまでわずか4秒で加速し、最大姿勢角40°で飛行します。
2つのコントローラースティックで、より高感度でデリケートな操縦を簡単に行えます。パワーアップした
飛行性能で、Inspire 2は極限の条件下での飛行も実現。
自己発熱型フライトバッテリーで、海抜2500〜5000m上空、気温−20度での飛行が可能です。
信頼性の増大
IMU、コンパス、気圧計といった主要なモジュールのデュアル冗長性により、信頼性も大幅に増大してい
ます。インテリジェント・フライト・コントロール・システムが冗長化システムを監視し、正確な飛行
データを提供します。
新しい障害物検知システムで、Inspire 2は障害物を検知して回避。衝突のリスクを最小化します。
デュアルバッテリーなので、どちらかのバッテリーに不具合が生じた場合でも、残りのバッテリーが安全
な着陸を可能にするフライトを維持します。同時に、Inspire 2の推進システムはシリアルポート信号冗長
性のPWM信号で駆動されているため、PWM信号が失われてもシリアルポートから伝送が維持されます。
この推進システムは何千時間もおよぶ信頼性試験を受けており、主要なセンサーとデュアルバッテリー
設計と組み合わせると、飛行の信頼性は総合的に増大します。
プロフェッショナル向けのアクセサリーで、パフォーマンスをさらに改良
パワフルなDJIアクセサリーシリーは作業効率を改良し、映像制作者によりクリエイティブな機会を提供します。
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DJI CINESSDステーション
DJI CINESSDステーションは、スピーディで効率的なファイル転送のため、DJICINESSDをパソコンと接続するために使用します。 |
DJI CINESSD
DJI CINESSDはNVMe論理デバイスインターフェース仕様を使用しています。4つのPCI Express1 ポート
が付属し、FAT32/exFAT2 ファイルフォーマットに対応しています。容量は120GBと480GBの両方を用
意しています。480GB CINESSDを使用する場合、Inspire 2は最大4.2Gbpsの書き込み速度で動画を録画
し、要求の厳しい映像制作者のニーズに応えるのに充分なデータを提供します。
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DJIライセンスキー
DJIライセンスキーは、CineCore 2.0でAdobe CinemaDNGとApple ProResも含む多くの異なるプロフェッ
ショナルレベルのフォーマットを録画可能にします。フォーマットは別途購入できます。Zenmuse X5Sカメ
ラで、個々のポストプロダクション要件を満たすファイルタイプを生成できます。
*動画の解像度は、DJI CINESSD容量に影響を受けます。詳細については使用許諾のページをご確認ください。 |
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DJI 専用ディスプレイ
DJIが設計した5.5インチ、1000cd/m² ディスプレイ、7.85インチ、2000cd/m² ディス
プレイ、7.85インチ、2000cd/m² ディスプレイは、屋外の撮影に最適な高輝度で鮮明なディス
プレイ画面です。ディスプレイには滑らかな動画を生成するパワフルな動画デコーダーが内蔵されて
おり、統合された画像拡張機能で明るい環境下でのパフォーマンスも向上します。ディスプレイは−20
〜40℃で動作し、交換可能な外付けバッテリーを使用します。 |
DJI FOCUS
DJI Focusが、Zenmuse X5Sにリモート・フォーカス・コントロールを追加 |
バッテリーステーション2
800Wのバッテリー充電ステーションは、最大8個のInspire 2バッテリーを充電できます。インテリ
ジェントフライトバッテリー 4個と標準型バッテリー充電器を入れることのできるスペースがあります。
バッテリー充電ステーションには、USB充電ポート2個も搭載されています。 |
機体
重量 | 3290g |
サイズ | 605mm |
最大離陸重量 | 4000g |
最大上昇速度 | <6m/秒 |
最大下降速度 | 4m/秒 |
最大速度 | 無風、108km/時 |
運用限界高度(海抜) | 2500 m/5000m(Highプロペラ使用時) |
最大フライト時間 | 27分(Zenmuse X4S搭載時 |
動作環境温度 | -20°〜40°C |
GPSモード | GPS / GLONASS |
ホバーリング精度 | 垂直: +/- 0.1 m (ビジョンポジショニング
がアクティブの場合) または +/-0.5 m
水平: +/- 0.3 m(ビジョンポジショニング がアクティブの場合) または +/-1.5 m |
上方のビジョンシステム
障害物検知範囲 | 0~5m
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障害物検知範囲 | ±5°
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動作環境 | 大きなもので、反射しない障害物に限る |
下方のビジョンシステム
対応速度 | 高度2mで10m/sの速度で飛行するとき |
対応高度 | <10 m |
動作範囲 | <10 m |
動作環境 | 地表の模様が明瞭で、適切な明るさのある状態 (15 ルクス) |
超音波センサー動作範囲 | 0.1〜5m |
超音波センサー動作環境 | 非吸収性の固い地表 (厚い屋内用カーペットは性能が低下します) |
前方のビジョンシステム
障害物検知範囲 | 0.7~30m |
障害物検知角度 | 水平方向:60°、垂直方向:54° |
動作環境 | 地表の模様が明瞭で、適切な明るさのある状態 (15 ルクス) |
ジンバル
操作可能範囲 | ピッチ:-130〜+40°、ロール: ±20°、パン: ±320° |
最大制御スピード | ピッチ:90°/s、ロール: 90°/s、パン:90°/s |
送信機
動作周波数 | 2.400〜2.483GHz |
最大伝送距離 | 4Km(日本仕様) |
バッテリー | 6000mAh 2S LiPo |
出力電力 | 9 W (Not supply power for mobile device) |
USB電源 | iOS:1 A @ 5.2 V (最大)、 Android:1.5 A @ 5.2 V (最大) |
動作環境 | -20〜40℃ |
インテリジェントバッテリーTB50
容量 | 4280 mAh |
電圧 | 22.8 V |
バッテリータイプ | LiPo 6S |
出力 | 97.58Wh |
正味重量 | 約515g |
充電温度 | 5~40℃ |
動作環境温度 | -20°~40℃ |
最大充電電力 | 180W |